家賃の滞納で立退きの強制執行されたのだが 
 
お忙しい中、恐れ入ります。 
 
はじめまして、Sと申します。 
 
            今回、ぜひ相談したい事があり、メール致しました。 
 
もし良ければ、少しの間お付き合い下さい。 
 
先日、私の知人からこの様な相談がありました。 
 
私の知人は、スナックを経営していましたが、家賃の支払が滞り、大家が裁判所に立ち退きの強制執行を頼んだようです。 
 
しかし、知人と大家の事情により、二度に渡る執行の取り下げがなされました。 
 
そんな過程の中、結局三回目の強制執行が言い渡され、実際に強制執行が実行されました。 
 
強制執行の内容は、建物の中の知人の所有物について、すべて建物から撤去するといった内容です。 
 
大筋、この様な流れで行われた強制執行ですが、その過程の中で知人にとって、私にとっても腑に落ちない部分がいくつかあり、法律の専門家の方に一度相談してみようということになりました。 
 
その腑に落ちない部分というのが四点あります。 
 
○まず一つは、強制執行の執行日前に執行官がリース会社にリース物件を撤去するよう電話をしている点です。 
   
執行日前にリース会社などへ連絡する行為は適法なのでしょうか? 
 
名誉毀損などには当たらないのでしょうか? 
 
○二つ目は、執行日の前日に原告(大家)と被告(知人)間で建物の中にある知人の所有物の所有権を大家に移転することで家賃の滞納費と相殺するという契約を交わし、契約書を作ったそうです。(公正証書などにはしていません) 
 
この時点で建物中の物の所有権は大家に移転し強制執行の必要は無いと思われます。 
 
ところが執行日の翌日、大家がその書類を執行官に提示したところ、そのような物に効力は無いと言うことで強制執行が実行されました。 
 
この様な場合でも、強制執行が実行される必要はあるのでしょうか? 
 
執行官の不正な行為ではないのでしょうか? 
 
○三つ目はその強制執行の執行日に被告本人に立会いを求める連絡が無かった様なのですが、それは適法なのでしょうか? 
 
○最後にその荷物の保管先のことですが、荷物を搬出した業者や荷物の保管業者でなく、一個人の倉庫へ保管されたようです。 
 
保管先として妥当なのでしょうか? 
 
わたし(知人も)の住んでいる町は狭い町で、どうやら知人と執行官は面識がある様なのですが、知人いわく、個人的な感情を含んだ仕事なのではと危惧しております。 
 
長々と大変申しわけありません。 
 
ややこしく、何点もの相談で恐縮ですがもしお力を貸していただければ幸いです。 
 
相談に乗っていただける範囲でかまいませんので、アドバイスを頂けたらと思います。 
 
夜分遅く失礼致しました。 
             
            
 
             
【ご返答】 
 
            こんにちは。 
 
>○1  
 
おそらくは、適法だと思います。 
 
執行する際には、できるだけその日に執行しますので、前もってリース会社に連絡することはありえると思います。 
 
>○2 
 
強制執行とは、裁判所が強制的に立ち退きをすることです。 
 
また、その人の財産を清算して、立ち退きの原因となった家賃の滞納分を支払に充てるのが強制執行です。 
 
ですので、強制執行を行ったからには、裁判所の手続きに従う必要があります。 
 
大家が強制執行したのですよね。 
 
大家が裁判所に委ねたわけですから、一部分だけは自分たちでやります、っていうのは通らないと思います。 
 
>○3 
 
            強制執行というのは強制執行される側の都合は関係ないのです。 
             
            それが強制執行なのです。 
             
            裁判をやって、強制執行の手続きをしたのに、今更、強制執行される側を立ち合わせたりはしないと思います。 
             
>○4 
 
そこで保管して、業者に清算させるのだと思います。 
 
もし納得いかないのであれば、裁判所に聞いてみるしかないと思います。 
 
            動産の執行というのは、厳格に行なっていると思いますので、間違いはないと思いますよ。 
             
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